【カンタン解説!】新学習指導要領 英語4技能と「5領域」とは? | 東京インターナショナルスクール

2021.03.24

【カンタン解説!】新学習指導要領 英語4技能と「5領域」とは?

Hello Everyone,

今年度は、子どもたちの学び方が大きく変わった1年でした。
COVID-19という予期せぬ背景もありましたが、実は、2020年4月から小学校の新しい学習指導要領がスタートしたということが大きな変化をもたらしています。
具体的には、外国語学習が教科になったこと(5・6年生)や、プログラミングの活動が加わったことなどが挙げられます。

学習指導要領とは、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。
これを元に学校で使用する教科書や時間割が作られています。
約10年に一度、改定されていて、2020年度は小学校、2021年度は中学校、2022年度は高等学校で新しい学習指導要領がスタートします。

文部科学省のホームページに新しい学習指導要領の概要をまとめた資料が公開されているので、ここでご紹介します。
2ページの資料で、5分くらいで読み通せる内容です。
「新指導要領 リーフレット(小学校の保護者の方へ)」(文部科学省ホームページ)

 

1.英語の4技能とは

今回は、その中から、小学校の新学習指導要領の外国語(英語)の「4技能5領域」についてご紹介します。

2020年4月からスタートした小学校の新学習指導要領では、「英語の4技能5領域を小学校から中学校、高等学校へと、一貫した目標に向かって習得していく」というカリキュラム構成になっている点が特徴の一つと言えるかもしれません。

具体的には、英語の目標を「5つの領域」に分けて定めています。
英語の目標・スキルといえば、「4技能(4skills)」に馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

英語の4技能といえば、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」。
複数ある民間の英語検定試験でも、この4つのスキルに分けて試験が構成されていることが多いように感じます。

 

2.英語の5領域とは

では、「5つの領域」とはどのようなものなのでしょうか。

実は、英語4技能の中の「話すこと」が2つの領域に分けられます。
それによって「英語の5領域」や「英語の4技能5領域」と表現しています。

話すことの2つの領域とは、「話すこと[やり取り]」と「話すこと[発表]」を指します。
確かに、日本語を母語とした場合を考えても、「誰かと挨拶や日常会話をすること」と「人前で何かを発表をすること」では、準備も求められる知識やスキルも異なるように思います。

そして、この5つの領域に子どもたちは段階的に取り組んでいきます。
小学校では中学年(3・4年生)で「聞くこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」の3つの領域にフォーカスをした外国語活動として、音声面を中心として学びます。
そして、高学年(5・6年生) で「読むこと」「書くこと」を加えた教科として学んでいきます。

 

3.英語を聞くことと話すこと

小学生にとって、「聞くこと」とはどんなことでしょうか?
例えば、相手の名前や住んでいる場所などを聞いて、理解すること。
そして「話すこと[やりとり]」とは、相手に興味を持って質問をすることや、それに答えること。
友達や家族と今日の気分を尋ねることや、OOはどこにあるの?OOについてどう思った?など、毎日の学校生活や日常生活の小さな会話を成立させること、そんなイメージです。
また、「話すこと[発表]」とは、自分で調べたことや知っていることを友達や先生、家族に紹介するというような活動です。
3・4年生で「聞く」「話す」という音声でのやりとりに馴染んだところで、5・6年生で英語の文字を「読むこと」や「書くこと」にも取り組みます。
一貫した目標に向かって英語を習得していくという観点からすると、小学生のあいだに中学校で学ぶ英語の基本的な音声や文字に、身近なトピックを通して慣れ親しむ、そんなイメージです。

少し視点を変えて、「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」という側面で、多くの民間英語検定試験(英検やTOEFLなど)のリスニング問題を見てみましょう。
そこでは、必ずと言っていいほど、ダイアローグ(2名以上の会話=学校で、職場で、買い物でなど(*))とモノローグ(1人のトーク=発表、説明会、アナウンスなど)という2つの形で出題されています。
5領域という表現には馴染みがなくても、実は随分前から「やりとり」と「発表」の両方の側面から「聞く力」を測定していることが分かります。
(*)3名以上の会話が出題される試験もあります。

 

4.当アフタースクールでの取り組み

当校のアフタースクールでの取り組みを見てみるとどうでしょうか。
「先生や友達の発表を聞く」「お友達や先生と会話をする」「Show & Tellで発表をする」。
また、Language Strategiesの時間に「文字を書く」「文字を読む」という活動を毎日行っています。
実は、新学習指導要領に先がけること8年近く前の開講当初から、5領域にフォーカスを当てて、バランスよく英語力とコミュニケーション能力を伸ばす活動をしてきています。

アフタースクールでは、年少時からLanguage Strategies (*1) の時間に、英語を母語とする子ども向けの教材(Reading A-Z)を使って、フォニックス、運筆(ライティング)、読みきかせや音読などに取り組みます。
当校が目指す8つのグローバスキルの中でもEnglish Skills (英語力)にフォーカスをした活動を通して、英語の4技能5領域をバランスよく身につける活動をしています。

クラスのみんなの前で自分の大切な物(ゲーム、おもちゃ、本、写真や飾りなど)を紹介するアクティビティであるShow and Tell (*2)では、「何を」「誰から」「どうして」「どんな風に」というプレゼンテーションの流れに沿って自分の言葉でプレゼンテーションをします。
本番前の子どもたちは、いつもより緊張していることもありますが、みんなの前で自分のことを堂々と発表する経験を経て、子どもたちが少しずつ自信を身につけていく様子が伝わる、そんな活動です。

「芸術は冒険だ」「仕事体験」など、曜日ごとにテーマが異なる探究プログラムでは、教師からの問いかけに対して、子どもたちは自分たちなりの答えを探していきます。
「調べる」、「考える」、「話し合う」、「まとめる」。
そういった活動を全て英語で行う、つまり、英語「を」学ぶのではなく、英語「で」探究プログラムに取り組む事で、英語の4技能を自然に、バランスよく身につけていきます。

(*1)Listening、Speaking、Reading、Writing の4技能をバランスよく育成することを目的に、英語力強化に特化したプログラム。(Youtubeの動画へジャンプします)

(*2)自分の好きな物や体験についてクラスのお友だちの前で発表(プレゼンテーション)を行う時間。(Youtubeの動画へジャンプします)

最後に保護者の皆さまへ。
小学校3年生以上のお子さまは、小学校で使う英語の教科書をおうちに持ち帰ると思います。
新学習指導要領に沿って作成された新しい教科書には、子どもたちと保護者が自宅でも英語に触れることができるQRコードや、音声・動画リンクが提供されています。
ぜひ、お子さまが学ぶ英語5領域がどんな風に紹介されているのか、ご覧になってみてください。