3年間の学習の流れ
3年間は大きく分けて、以下のような流れで学んでいきます。
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- 年少(3歳児)
- 英語の土台づくり
学期ごとに設定されたテーマについて、遊びやワークショップを通して学んでいきます。会話はすべて英語という環境で、自然なコミュニケーション力を身につけます。最初は限られた少ない言葉を理解するだけですが、6月には自分の好きなものをみんなの前でプレゼンテーションできるようになるなど、すぐに英語で話せるようになっていきます。
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- 年中(4歳児)
- 探究力の育成
初年度に身に付けた英語力を活かし、より深い探究学習に挑戦していきます。学期ごとに設定されたテーマについて、教師が本質的な問いを投げかけ、共に答えを探していきます。その過程で物事をさまざまな角度から見ることを覚え、創造的な能力、論理的な考え方、決断力を身につけていきます。
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- 年長(5歳児)
- 主体的な人間づくり
前学年までに学んだことをすべて活かし、自分の好きなことに対して自ら積極的に探究していきます。「自分が何を知っているのか」「何を学びたいのか」「どうしたらそれを学ぶことができるのか」を子どもたち自らが考えて計画。物事をより深く、主体的に考えることで、自分の考えや意見をはっきりと説明できるように導きます。
探究型カリキュラムについて
当園では学期ごとに学習テーマを定め、そのテーマに関して様々な角度から調べたり、アクティビティを通して多角的に学んでいきます。近年の脳科学においても、テーマに沿った教育は脳内のシナプスの発達を促進し、脳全体の活性化を促すことが注目されています。テーマに沿って学び、題材が織り交ざって相互に関係性を持つことで、情報も相互に関連付けされ、記憶に刻み込まれます。その結果、記憶を呼び出す通路が複数作り出され、ただ単純に「暗記する」必要が減少します。
当園では、発達段階に応じて設定された、子どもたちの好奇心を刺激するテーマを選んでいます。
探究プログラムのテーマ
1学期 | 2学期 | 3学期 | |
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年少 |
Introduction 自分、そしてクラスメイトについての探究からスタート。自分を表現することを学びます。 |
Healthy Living 身体も心も健康でいるためにはどうしたらいいかを探究します。運動の大切さ、健康的な食生活、病気になったときの対処法などを学びます。 |
Caring 自分自身、家族、ペット、友達を大切にする方法を学びます。 |
年中 |
Environment 自然や植物、動物などの身の回りの環境を認識し、その環境に対して自分たちが与えている影響や貢献できることを学びます。 |
Cooperation イベントの実行や暮らしの維持には、みんなの協力が必要なこと、そして、助けあうことは、社会を幸せにすることだということを学びます。 |
Safety スクール、家、町の中、海や山……様々な場所での安全について探究します。また台風や地震などの自然災害についても学びます。 |
年長 |
A Story to Tell: Nature 年間を通して、創造性を発揮して幅広い物語を創作していきます。まずは身近な自然を題材にします。 |
A Story to Tell: Earth 自分の住む町から国、世界、海の中まで視野を広げ、物語の中では登場人物が生き生きと動き出します。 |
A Story to Tell: Space 子どもたちの想像力は宇宙まで広がり、エキサイティングな冒険ストーリーが始まります。 |
- 探究型カリキュラムのアプローチ
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英語学習について
子どもたちは、1日5時間オールイングリッシュの環境の中で探究学習を行うことで、自然と英語でのコミュニケーション力を獲得していきます。入園したその日から、教師の問いかけや指示はすべて英語で行われます。その中で、特にListeningとSpeakingは確実に育っていきます。
加えて、当園では英語力4技能の強化に特化した「Language Strategies」の時間を毎日およそ30~40分程度設けています。この時間は、特にReadingとPhonicsに重点を置いています。Readingでは、英語のレベルに合った教材を使って、読解力を磨くとともに、文法やWriting を含む包括的な学習を行います。Phonicsでは、英語の綴りと発音との間の規則性を学びますが、ルールを覚えることが目的ではなく、ルールを覚えることで文章を読む力を高めることを目標としています。
学習領域ごとの目標
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- 算数
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探究学習を通じて、以下の5つの観点から、数学的能力の基礎を養います。
1)数学的に考える
2)数字と計算
3)図形
4)代数・論理学
5)測定
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- 科学
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自然界を探究し、探究活動の中で科学的で客観的な考え方を獲得してきます。また、自分を取り巻く世界や環境に科学的観点で興味を持つことで能力を養っていきます。
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- 体育・身体能力
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世界のインターナショナルスクールの保健体育の指針から作成した独自の体育カリキュラムを利用し、基礎的な運動能力を育みます。
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- 芸術
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探究学習を通じて、芸術的感性を育てていきます。以下の4つの観点から授業を行います。
1)視覚芸術
2)ダンス
3)演劇
4)音楽
社会性と生活習慣
キンダーガーテンでの生活の中で、日本で大切にされている規範や習慣を身に付けることも大切です。私たちは文部科学省の学習指導要領と厚生労働省の保育指針から、上記のように学ぶべき社会性と生活習慣を規定しています。
1日のスケジュール
- 8:50
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Good Morning!(登園)
※朝のお預かり時間は園によって異なります
- 9:15
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Morning Assembly(朝の会)
学年を超えて、みんなで歌ったり、トピックスをシェアする時間。誕生日の生徒がいたら、みんなでお祝いをします。
- 9:40
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Circle Time(サークルタイム)
クラスごとのサークルタイム。今日1日のスケジュールや、クラスのルールを確認したあと、指や身体を動かすアクティビティや童謡を歌うなどしてウォームアップします。
- 10:10
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Active Time
毎日、外に出て身体を動かすことはとても重要なことです。近隣の公園に出かけ、安全な環境の下で、走ったり、身体を動かすゲームなどを行います。水曜日は、1日のスケジュールを変更し、Physical Education(P.E./体育)を1時間設け、より本格的に身体を動かすアクティビティを行います。
- 11:10
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Show & Tell(ショウ&テル)
順番に、みんなの前でプレゼンテーションする時間。自分の言葉で自分を表現し、自信を養うことができるとても重要な時間です。担当の生徒は自宅から自分の好きなものを持参し、どうやって使うのか、なぜ好きなのかなどをプレゼンテーションします。他の生徒はそれを聞いて質問をします。※年少は6月からスタートします。
- 11:25
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Language Strategies
(英語力強化の時間)全ての学習の基礎となる英語の4技能(Reading, Writing, Listening, Speaking)を育成する時間。英語を母国語とする子どもたち向けの教材「Reading A-Z」を使用します。
- 12:00
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Lunch Time (ランチタイム)
- 12:45
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Theme Activity(探究の時間)
発達段階に応じて設定されたテーマを探究する時間。1学期に1つのテーマを、クラフトをしたり、ディスカッションをしたり、物語を読んだりしながら、探究していきます。そのプロセスの中で、自ら考える力や、創造的な能力、論理的な考え方などを身につけていきます。
- 13:15
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Center Time(センタータイム)
様々なアクティビティを子どもたちが自由に選んで自立的に学習する時間。五感を使うアクティビティや、言語や算数の能力を育成するアクティビティなどを通じ、子どもたちの能力を総合的に育成し、教師はその様子を観察して適切に評価します。iPadを使ったアクティビティも行います。
- 13:45
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Afternoon Circle Time
(1日の振り返り)今日は何を発見できたか、一番楽しかったことは何かなど、1日の振り返りを行います。最後に明日の予定を確認します。
- 14:00
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Goodbye!(降園)&お預かりの時間/オプション
オプションにてスタッフがお預かりを行います。
※お預かり時間はスクールによって異なります。
- 18:00
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閉園
年間イベントスケジュール
- 4April
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Entrance Ceremony
/ Spring Picnic入園式 / ピクニック
- 5May
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Children’s Day / Mother’s Day
子どもの日 / 母の日
- 6June
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Safety Week / Field Trip
/ Father’s Day防災週間 / 遠足 / 父の日
- 7July
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Star Festival
/ Open Day & Assembly七夕 / 授業参観(プレゼンテーション)・個別面談
- 8August
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Summer School
サマースクール(別途授業料がかかります)
- 9September
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Moon Viewing Day
/ Grandparent’s Day
/ Sports Dayお月見 / 敬老の日 / 運動会
- 10October
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100th Day
/ Halloween入園100日目のイベント / ハロウィン
- 11November
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Social Responsibility Day / Field Trip / School Festival
社会奉仕の日 / 遠足 / スクールフェスティバル
- 12December
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Christmas Party
/ Open Dayクリスマス会 / 授業参観(プレゼンテーション)・個別面談
- 1January
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New Year’s Day
/ World Culture Day新年を祝う日 / 世界の文化を学ぶ日
- 2February
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Bean Throwing Festival
/ Wacky Wednesday節分 / ワッキーウェンズデイ
- 3March
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Doll Festival
/ Open Day & Assembly
/ Graduationひな祭り / 授業参観(プレゼンテーション)・個別面談 / 卒園式
保護者の声
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キンダーガーテン
年長・Kくん
のお母さま -
キンダーガーテン
英語で学ぶことと、
日本人としてのアイデンティティを
大切にすることを両立できる
環境だと思います- ご兄弟で通っていただいていますが、入園の決め手は何でしたか?
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兄が3歳、弟が1歳の年まで海外におり、日本でも英語を続けたかったのですが、一方で日本人らしさも忘れずにいてほしかったので、それらを両立できそうなこのスクールを選びました。また、私自身も小6で初めて海外に引っ越したのですが、そこで英語は英語で学ぶ方が楽だと実感していたので、語学習得を考えた時に、こちらの「英語で学ぶ」という環境も決め手になりました。
- 「日本人らしさ」を重視するきっかけとなったことはありますか?
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海外にいた時に、自分の接してきた文化や考え方を説明できずもどかしい経験をして、改めて幼少期に日本のことを学ぶ大切さを感じたので、子どもたちのスクールも、日本の文化を理解し、教えてくれるところを選ぼうと思いました。その上で将来は、色々な考え方があることを知るために、海外で学ぶ機会も作ってあげたいなと思っています。
- スクールでの経験が生活の中で見えることはありますか?
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兄弟ともShow&Tell(みんなの前でプレゼンテーションをする時間)を楽しみにしていて、英語で発表する内容を自分で考えながら、ウキウキして待っています。人前で話すことに抵抗がないのはうらやましいですね。また、英語環境で過ごす中でも、日本人らしいお友だちへの思いやりや社会性も同時に育まれていると感じます。あと弟は今ダンスが大好きで、先生が教えてくれた曲が街中で聴こえると、英語で歌いながら自然と身体が動いています。 兄は今小2で、卒園後こちらのアフタースクールに通っていますが、家でニュースを見ていても、スクールで先に学んでいた話題の時は、私に日本語で説明してくれたりもして。英語で学んだニュースをちゃんと理解できているんだなと思います。
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キンダーガーテン
年中・Rくん
のお母さま -
キンダーガーテン
自信をもって自分の意見を言うようになりました
- 当園を選ばれた理由は何ですか?
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日本の子どもに合う環境になっていることです。カリキュラムは、「英語が母国語ではない子どもが、英語を習得する」ということを考えて作られていますし、しつけの面も、ラフすぎなくていいなと思いました。実際にToddlerコース(年少の1つ下のコース)に半年ほど通ったのですが、スクールの雰囲気も良さそうだったので入園を決めました。
- 小さなうちから英語環境で学ぶことを選ばれたのはなぜですか?
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「楽しく、能動的に学ぶ姿勢」を身に付けてほしいな、と思ったからです。私も以前主人の仕事で海外にいて、そこではじめて英語環境に身を置いたんですが、自分の意見を堂々と話したり、持論を展開することにすごく難しさを感じて。そういうコミュニケーションを、皮膚感覚というか、頭で考えずに当たり前にできるように、小さいうちから楽しく自然に「自分の意見を言う」という環境に馴染んでくれたら、と思いました。
- 当園に1年間通われて、何か変化はありましたか?
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自信をもって自分の意見を言いますね。最近は私と意見が異なる時に、「お母さんのChoiceもいいけど、これはぼくのChoiceだから」と主張したりして。お互いに意見がある、ということを分かって議論できているのが嬉しいです。それから年少の終わりにはすごく英語が出てきて、単語ではなく短いながらも文章で話していました。英語の歌を習うのもすごく楽しいみたいで、よく歌いますね。家族で海外に行った時には、現地の人に話しかけられると自分で答えたりもしています。
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キンダーガーテン
年少・Sちゃん
のお母さま -
キンダーガーテン
勉強の根底に“楽しかった印象”があるのは
幸せなことなのではと思います- 当園を選ばれた理由は何ですか?
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この子の兄がこちらのキンダーガーテンに通っていたことです。兄の時は色々と探していたんですが、インターナショナルで、設備が整っていて、日本の子どもでも入りやすくて、というところがなかなか無く…。ここは英語環境に加えて、立地や設備が良かったです。そして体験レッスンを受けた時、「ぼく、今すぐここに行きたい」と言ったのが決め手でした。引っ込み思案な子だったのですごく驚いたんですが、とにかく本人がすごく気に入っていましたね。妹の方も、やっと兄と同じ憧れの場所に入れた、という感じです。
- Sちゃんは、入園してから変わったことはありますか?
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入園前までは幼いながらに「自分は英語がしゃべれない」という自覚があったようで、上の子含め家族が英語で会話していると「英語でしゃべらないで!」と怒ることもあったんです。それが、ここに入園したことで参加できるようになってきました。まだ入園から1ヶ月ちょっとなので時折正しい英単語が混じるくらいですが、「英語を話しているぞ!」という雰囲気を出していますね。兄も、妹が自分と同じ英語の歌を知っているのが嬉しいみたいで、正しい歌詞を教えてあげながら一緒に歌ったりしています。
- カリキュラムについてはどのように感じられていますか?
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年少・年中のうちは、まだ小さいですし、楽しく過ごしてきたんだな、英単語を覚えてきたんだな、という感じでしたが、兄の年長の1年間はすごく濃密でした。たとえば科学的なことやソーシャルスタディーズなどを、色んな角度から英語で学んで、感じて、自分たちで考えて…。知的好奇心を刺激してもらったことで、見える世界が広がったな、と感じます。ニュースでどこかの国が出てきたら、地図を持ってきて、授業で学んだのと同じ方法で調べてみたりもしていて。これから進学して“勉強”をしていく中でも、このキンダーガーテンでの「探究して面白かったな」「みんなでアイディアを出し合って楽しかったな」という印象が根底にあるというのが、すごく幸せなことなんじゃないかなと思います。