【What does “global” mean?】グローバル・スキル「8つの視点」(1) - 東京インターナショナルスクール キンダーガーテン/アフタースクール

2021.02.10

【What does “global” mean?】グローバル・スキル「8つの視点」(1)

Hello Everyone,

みなさんはこのデザインをどこかで見たことはありますか?

これは当スクールが、この21世紀を生きていく子どもたちに身につけていて欲しい力を示したものです。
私たちのスクールに立ち寄ったことのある方は壁面に描かれているのを見たことがあるかもしれません。

 

【グローバル・スキル「8つの視点」】

インターネットの発達、交通手段や輸送手段の発達などにより、「世界」がますます近く、小さく感じられる世の中になっています。
「グローバル」という言葉はもはや我々にとって当たり前のものになってきています。

ところで、みなさんにとって、グローバルという言葉を聞いて最初に浮かぶ、身につけておきたいスキルはどういったものでしょうか?

・・・Time to think (tick-tack…)・・・

多くの人が最初に思い浮かべるものの一つに「英語」があると思います。

現在、世界で英語を使う人の数はおおよそ15億人と言われています。
一方、日本語を母語とする日本人の人口が約1億2000万人。
そう。英語が使いこなせるようになると、日本語でやり取りができる相手の数に比べて12倍以上もの人とコミュニケーションがとれるようになるのです。
英語が使えると「世界」を一気に身近に感じることができるようになるのではないでしょうか。

しかし、「英語が使える」ただそれだけでグローバルな人だと言えるでしょうか?

英語のスキルだけではグローバル時代を生きていく子どもたちの準備として十分ではないと私たちは考えます。
自動翻訳機の発達が進めば母国語だけで世界中の人と会話ができてしまう世の中になってしまうかもしれません。
世界中で通じる言語が英語でなくなってしまう可能性だってあります。

現代では英語は世界の共通言語ですが、それはあくまで伝達手段にすぎません。
大切なのは、英語での確実なコミュニケーションのみならず、自信、思いやりの気持ち、独立した考え方、自己表現、偏見のない広い心や探究心。
私たちはこのような力がグローバル・スキルだと考えています。
子どもたちがそれらの力を身につけていく基礎を私たちは育んでゆこうとしています。

それを実現するために、私たちが持ち続けているものが冒頭で紹介した
<私たちが育んでいくグローバル・スキル「8つの視点」>
なのです。
>>当社の教育理念<<

 

ここからは8つの視点についてひとつひとつを掘り下げてゆきます。
私たちの教育がどのような考えに基づいているのか、子どもたちにどのようにアプローチしているのかをイメージしていただけると思います。
まずはじめは「English Ability 英語運用能力」について解説します。

 

【English Ability 英語運用能力】

さきほど、「英語はあくまで伝達手段にすぎない」としましたが、そうは言ってもやはり自分の考えをたくさんの人に伝えるためには身に付けておきたい大切なスキルです。

今や英語でのコミュニケーションができることは多くの企業や国で求められています。
また、生活のあらゆる分野でグローバル化の必要性が問われていて、英語を使う力を持つことの必要性は高まっています。
国際化がますます進む中で、英語はどの国でも標準となっている言語であり、今や、英語を身に付けていることは必要最低限の能力であるという時代の中に我々はいます。

では、私たちのスクールでは、子どもたちはどのようにして英語を身に付けていくのでしょうか。

子どもたちは、スクールにいる間は「オールイングリッシュ」の環境で過ごします。
英語ネイティブ教師は当然のことながら、日本人スタッフも子どもたちとは英語で会話をします。

子どもたちはスクールにいる5時間や3時間の間、英語で聞き続け、英語で話し続けることで、日本語を介さずに英語を英語のまま理解し使えるようになっていきます。

 

普段の日本語の環境から一歩スクールに踏み込んで、レッスンスタートの時間になると、教師たちは毎回決まった英語の歌から始めるなど、一定のルーティーンからレッスンを開始します。
これが「“英語の時間”が始まる合図」であり、子どもたちが安心し自信を持って英語を使うことが許される時間の開始の合図となります。
大人になってから外国語を学んだ方で、いざその言葉を話そうとするとどこか気恥ずかしさを感じたり、自信のなさからなかなか口を開くことができなかったりした経験はありませんか?
教師たちは、子どもたちがそういった気持ちを感じることなく、心地よく英語を使える環境の提供に努めています。

レッスン中はできるだけ具体的なイメージや体験とともに使える言葉を増やしていきます。
ある日の小学2年生クラスのレッスンを覗いた時のこと、その時間は「Feelings」について学んでいました。
様々な表情で描かれたキャラクターのイラストを見ながら、教師からの「How is he feeling?」という問いかけにより「happy」「sad」「angry」などの言葉と、それを感じる場面とを結び付けていきます。

このレッスンでは、これだけで終わらず、「How do you feel now?」「When do you feel this feeling?」という質問が教師から子どもたちに投げかけられます。
そして子どもたちは質問に答えようとするプロセスで、学んだことを「自分ごと」として考えます。そうすることで、より「使える英語」として身に付けていきます。
前出の質問に対して答えようとする子どもたちの姿は自信と勇気にあふれています。
子どもたちは自分が持っている語彙をフル活用して何とかして伝えようとします。
教師も文法の細かな誤りを指摘することはなく、言いたいことが伝わっていれば「Yes! That’s right!」と認めていきます。

こうした取り組みを日々続ける中で子どもたちは「英語をコミュニケーションの手段として使う」能力を着実に身に付けていきます。

 

ここまでは聞く、話すについて触れてきましたが、もちろんレッスンの中には読む、書く力を身に付ける時間もあります。

先ほどの「Feelings」の例では、テキストブックとして「Reading A-Z」という教材を使用しています。
そこには登場キャラクターが「happy」「sad」などを感じているシチュエーションのイラストと英文が並べられています。

子どもたちは教師と一緒にその英文を見て、読み上げます。
そしてその例文の書き取り練習も行います。

2021年度からはさらに、アフタースクールコースの小学3・4年生クラスでは特に書く力を強化することを目指した「Language Strategies Writing」の時間が始まります。また、LTEコースの小学1~4年生クラスでは専用テキストに沿って英語4技能をバランスよく身に付ける「グラマー・カリキュラム」の時間が始まります。

>>アフタースクールJunior(小学3・4年生)<<
>>LTE Junior(小学1~4年生)<<
>>グラマー・カリキュラムの様子<<

 

子どもたちの学びを陰で支える当社のカリキュラム開発チームも、子どもたちの英語能力をどうすればもっと引き出すことができるのかを考え、子どもたちが置かれる環境の変化やニーズを捉えつつ、学習プログラムの改良に前向きに取り組み続けています。
子どもたちが「楽しい」体験とともにたくさんの英語を聞き、自分が持つ考えを英語で話し、体系だったプログラムで読むことにも書くことにも触れてゆき、「English Ability 英語運用能力」を身に付けてゆけるよう、関わるすべてのメンバーが努めています。