【探究する学び】社会に貢献する人に成長する問う力 セミナー開催 - 東京インターナショナルスクール キンダーガーテン/アフタースクール

2021.05.26

【探究する学び】社会に貢献する人に成長する問う力 セミナー開催

Hello Everyone,

来たる2021年6月5日に、当社主催の無料セミナーを開催します。

>>第3回当社主催セミナー「子どもの生きる力を伸ばす ~「問う力」を育むワークショップセミナー~」2021年6月5日(土)開催<<

ただいま先着順でお申し込みを受け付け中です。 ※お申し込みは締め切りました。


 

 

1.第3回セミナー講師 藤原さとさん

今回のセミナーの講師は、藤原さとさんです。
藤原さんは一般社団法人「こたえのない学校」の代表理事を務め、「探究する学び」をテーマにしたプログラムを子どもたちに提供してきました。

藤原さんは自身の子育ての中で、日本の学校での画一的な学び方に違和感を持っていました。
その時に出会ったのが「探究学習」です。
探究学習では自ら立てた問いや課題、仮説に対して、具体的な経験から得た知識や情報をつなぎ合わせながら構造化し、自分なりの答えを見出していきます。
人が自らの課題に主体的に関わり、五感をフルに使って知識を身につけていく様子や、身につけた知識をアウトプットして形にしていく様子はとても生き生きとしたものです。

藤原さんが代表を務める「こたえのない学校」では、これからの社会を担う子どもたちが、将来大人になって、社会の課題に対して主体的に考え、周りの人たちと協働しつつ、深い学びを得ながら解決に向かい、社会に貢献するようになることを願っています。


また、子どもたちに探究学習を提供できる大人たちの育成にも取り組んでいて、Learning Creator’s Labという、現役の先生や民間の教育関係者、企業勤めの人を対象とした年間の教育者養成プログラムも行っています。

教師が、いざ子どもたちに探究学習に取り組んでもらおうとしても、どのような学習環境をつくればいいのか、どのような方法が効果的なのかということが分からないことがあります。
それは、教育者の立場にある大人たちの多くが子どもの頃に探究的な学びをあまり経験してこなかったからであって、教師が悪いのではありません。
教師自身が、こたえの決まっていない課題に向かって、自ら問いを持ち、自分なりの答えを出すという経験に取り組むことで、子どもたちに効果的な学びの機会を与える方法に気づくことができるのです。

探究学習では、「主体的な学びであること」「対話的な学びであること」「深い学びであること」が求められます。
それを実現する学び方として、たとえばプロジェクト型学習や課題解決型学習といった、いわゆるアクティブ・ラーニングがあります。
Learning Creator’s Labでは、受講者は実際に自分たちでプロジェクトを組成し、計画・実行ながら、「探究する学び」とはどういうことなのかを経験から学んでいきます。

 

 

2.ハイ・テック・ハイのプロジェクト型学習

藤原さんは自著の中で、あるアメリカの学校を紹介しながらプロジェクト型学習とはどういうものなのかを説明しています。
その学校はハイ・テック・ハイという、Project Based Leaning(プロジェクト型学習)という学習法を基本とした学校です。

藤原さんの著書『「探究」する学びをつくる』

 

ハイ・テック・ハイでは、学期末には展示会が開催され、生徒達はそれに向けてクラス単位で展示作品や演劇作品などの制作を目指しながらプロジェクトに取り組みます。

ハイ・テック・ハイは、自身としてのアイデンティティを「公正に向かうためのプロジェクト(Equity Project)」と定義しています。
彼らのいう公正とは、「誰もが、人種や性別や、性的な意識や、身体的、もしくは認知的能力に関わらず、同じように価値ある人間だと感じることができる」ということです。
どうしたら学校が、経済格差などさまざまな格差を乗り越え、公正な社会を築く装置になりうるかということを考え続けている学校です。

生徒たちは社会とつながり、自分たちの取り組みを家族や地域社会、専門家、仲間たちに共有する機会があることで、生徒同士でアイデアを共有し、話し合い、よりよいアウトプットに向けて全身全霊で取り組むクラス文化を醸成することになります。
このプロセスの中で、生徒たちは、自分のことをよく知り、クラスメイトを理解し、社会課題に取り組むことで、弱い人たちに対する責任感が芽生えてきます。
自分たちの取り組みを共有することは、社会とつながることであり、公正なよりよい社会を作る行動でもあります。

 

 

3.子どもたちが自分なりの答えを持つために

この記事を読んでいる方の中には、自分の子どもたちにハイ・テック・ハイのようなプロジェクト型学習にたっぷりと浸らせたいと感じる方がいるかもしれませんが、それは簡単なことではありません。
しかしながら、ご家庭での対話の中で子どもたちが課題に気づけるような「質の良い問いかけ」ができれば、成長のきっかけを与えてあげることはできます。

そして、子どもたち自身が「自分の問い」、そしてさらにいうと「社会をよりよくするような問い」を持てるようになれば、「自分の考えや自分なりの答えを持ち」「社会に貢献する人に成長する」ことへとつながってゆくでしょう。

 

6月5日のセミナーでは、ご家庭で育むことのできる子どもたちの「問う力」についての内容で開催します。
ぜひご参加ください。

>>セミナーへのお申し込み<< ※お申し込みは締め切りました。

>>セミナーの詳細<<