Hello Everyone,
アフタースクールコースは2学期が始まってひと月が経ちました。
今回は2022年度から新しく加わった探究テーマ「Living Planet」をご紹介します!
目次
1.新・探究テーマ「Living Planet」の学びの枠組み
-新しく加わった探究テーマ Living Planet-
Planet=惑星。
”The planet earth”という表現で地球を表すこともあり、馴染みのある言葉では無いでしょうか。
私たちが住んでいる地球は生命体が存在するPlanet (惑星)です。
そして、この地球には人間以外にもたくさんの生命体が存在していて、互いに関わりを持ちながら共に生きています。
探究テーマ「Living Planet」の学びの枠組みは下の図のようになっています。
こちらの図は小学1年生の2学期の例です。
>> Global Skills グローバル・スキル「8つの視点」 <<
Living Planetという「探究テーマ」に対して、Core Questionsという「問いかけ」が設定されています。
そして、テーマについて1年間をかけて学んでいくための道標として、学期ごとのThemeが決められています。
学期のThemeには、Topics(取り上げる事柄)とCore Objectives(探究の方向性)が設定されていて、それらをおよそ1ヵ月かけて深めていきます。
毎週のレッスンでは、クイズに答えたりゲームをしたり、制作や話し合いや発表を行うなど、レッスン中の活動は多様でどれも能動的なものです。
また、活動は全て英語で行うので、Core Objectivesに紐づいたLanguage(英語の語彙や表現)を身につける時間も設けています。
※Core Questionsは学年ごとに異なり、学年が上がるにつれ、より深く、より幅広い視点から物事を捉える内容になっていきます。
2.「Living Planet」のレッスン-小学1・2年生クラス
ここからは、小学1・2年生クラスのある日のレッスンの実際の流れに沿って、学習内容をもう少し具体的にご紹介します。
Core Questionsにつながる道標として、いくつかのTopicを取り上げます。
小学1・2年生の2学期では異なる天然資源について知見を広げつつ、私たち人間は自分たちが生きるために天然資源とどのように関わっているのかを探っていきます。
この日のTopicは「Air – 空気」。
ウォームアップを終えたら早速、教師から今日のテーマについてのクイズタイムです!
「さて、今日のトピックの『それ』とはなんでしょう??」
徐々にヒントが出されます。
・「それ」は私たちの周り、どこでもあります
・「それ」がないと私たちは生きていけません
・「それ」を見ることはできません
・「それ」に味はありません
・「それ」を触っても感触はありません
子どもたちがあれかな?これかな?と思いつくものを出していくうちに、「空気」という答えにたどり着きました。
そして今日は目には見えない「空気」について、
・空気の成分
・酸素サイクルの存在
この2つに気づくことが目標です。
目に見えなくて、触ったり掴んだりできない空気ですが「感じる」ことはできます。
うちわで何かを扇いでみたり、風船を膨らませたり、ペットボトルを凹ませて風圧を感じたりしながら、空気の存在を確認します。
このクラスでは扇風機を例にして空気の存在を確認しました。
空気の存在の確認ができたら次のステップです。
「空気」には何が含まれているのか、どこにあるのか、どんな流れで移り変わっていくのかを確認して、「酸素サイクル」に意識を向けていきます。
この間にも今日のトピックの理解に必要なoxygen, carbon dioxide, breathe, …, などの語彙に触れていきます。
続いて、今日のCore Objectives「空気の成り立ちがどのように地球上の生命を維持しているのか」の理解を深めるために、酸素サイクルをモデル化したジオラマ作りに取り組みます。
太陽、木、人間の間を空気(酸素)がどのように動いているのか、自分で空の色や地面の色を塗るところから始めます。
太陽や木の大きさや形も自分で決めていくことで、ジオラマを「自分がいる世界のこと」としてイメージしやすいように工夫されています。
3.「Living Planet」のレッスン-小学3・4年生クラス
小学3・4年生クラスにも目を向けてみます。
この日のレッスンでは、Core Objectives「お金を稼ぐことと、その収入をどのように環境に優しい方法で使うことができるのか」について学びを深めます。
まずはストーリーに沿って今日のレッスンへの導入です。
今日はマリアと一緒にマイケルおじさんの農場に行ってみましょう。
マイケルおじさんの農場は養蜂場を営んでいます。
そこでマリアと子どもたちは、きれいな花畑とミツバチから「蜂蜜」を作り、販売していることを知ります。
ここでクラスの子どもたちは「income」=「収入を得る」という言葉が今回のテーマであることを理解します。
そしてここからは、養蜂場のお話を一例とし、ミツバチや蜂蜜以外にも農場で目にする動植物がどのように農家のincomeとなり得るのかをグループごとにこの表を通して具体的に考えます。
そして、考えたことを文章に書き起こしてから、みんなに発表をします。
例えば、農家で牛を大切に育てて搾乳することで牛乳を手に入れることはできますが、「収入」にはなりません。
工場で瓶やパックに入れる工程、それらをスーパーなどの販売所に運び、販売することで収入になる、というところまでを確認します。
これらの収入は全て自然環境の恩恵を受けているものです。
ここまでで人間がどのように自然環境の恩恵を受けて収入を得ているのかを確認しました。
そしてそれぞれの職業で環境のためにできること、これからするべき取り組みについても考えます。
4.探究テーマ学習で目指す子どもたちの姿
アフタースクールの学習では、テーマに沿った教科書があるわけでもありませんし、学んだことについて暗記をしたりテストをしたりすることもありません。
子どもたちにとって楽しい活動に取り組む毎週の探究テーマ学習の時間。
これを1年間かけて丁寧に積み重ねていくことで、例えば1年後にCore Questionsを投げかけられた時に、子どもたちは自分の考えや行動からグローバル・スキルを身につけ、自分の言葉でグローバル・スキルを発揮しながら答えを見つけることができる。
それが、当校が目指す子どもたちの成長した姿です。
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